いまさら「スタ誕」を見る

長かったGW、皆さまどう過ごされましたか? 私は「映画 少年たち」を見に行き、オタクの友人と飲みながら正門くんについて語り合い、DVDで「関西ジャニーズJr.のお笑いスター誕生!」を見るという充実ぶりでした。


なにしろ新規もいいとこなので「スタ誕」を見るのは初めて。そういえば別のジャニーズ映画を見にいったときに映画館の予告で流れてたかも…??くらいの感じですが、正門くんをはじめ関ジュのメンバーが出ていると聞いたら見ないわけにいかない。


ということで、
・西畑くんと丈くんと、正門くん小島くんと、他にも関ジュメンバーが出てるらしい。
・西畑くんと丈くんのコンビ名は「エンドレス」。お笑いの映画らしい。
くらいの予備知識で見始めました。以下、勝手な感想ですがかなりネタバレになりますので、万が一まだ見ていない方がおられたらご注意ください。


まずは………いや~琵琶湖いいよね! わかる!!(???) 私はそれこそ子供のころの家族旅行も、学校での遠足も、高校を卒業後に友達と遊びに行くのも、職場のレクもとりあえず琵琶湖だったので「たつのや」にめちゃくちゃ親近感。琵琶湖って一見海みたいに見えても、湖だから海ほどは高波が立たないんですよね。ラスト近くで高浜が女将さんと話すときも、海ではなくてやさしい湖を前にしているのが雰囲気に合っているな~と思いました。


登場人物では特に3組(高浜と稲毛、木下と真砂、回想の高浜と稲毛)のコンビに注目しました。まずはエンドレスこと、高浜と稲毛。この2人で印象に残ったのは「たつのや」での漫才シーンの、それぞれの目線です。ハンバーガーのネタになると、稲毛はちらちらと高浜の顔を見て様子をうかがうのに、高浜は目に涙をためながらも絶対に稲毛を見ようとはしない。そして漫才のセリフの中に自分の気持ちを入れてしゃべっている高浜がやっと稲毛の目を見るのが「解散」という言葉を出したとき。結局「解散」はできないというオチだけど、ここの一連の西畑くんの演技と、"台本にない展開にとまどっている" "でも高浜の意志をくみながらうまく笑いに変えてこの場を乗り切る"という丈くんの演技、胸にくるものがありました。


そして正門ファンとしては外せない、エンドレスの後輩コンビ。「たつのや」での夜、高浜に話をしにいくところでは木下が真砂に「ほら……言うてみ、な?」(中の人、リア恋大爆発)とうながして、自分の気持ちを伝えさせるんですね。でもその後、エンドレスの漫才を宴会場で見る場面でゾンビのネタが始まると、なんとも言えない表情をする木下に真砂が力強くうなずく。この2人についてはあんまり詳しく描かれないけど、こうして普段からお互いにフォローしあっているのかな、というのがかいま見えた場面でした。コンビって、シンメっていいですよね……!!(シンメに夢見るオタクですみません)


それから回想の高浜と稲毛は、本当にやばいほどかわいい! 道枝くんが西畑くんの中学生時代として出てきたときには「えっ……色が白いところとイケメンなとこしか似てないよ?!」となったし、さらに長尾くんが丈くんの中学生時代だと知ったときにはもう笑うしかなかったけど、見ているうちに細かいことは気にならなくなりました。もともと道枝くんが透明感のかたまりなのは知っていましたが、さらに長尾くんと一緒の画面にいることでキラキラ感が倍増!! 回想シーンだから全体にソフトフォーカスがかかったような映像で本当に美しい。この2人、耽美映画の中から出てきたみたいでした。いじめっ子役ながらいろいろ気をつかって演技してそうな高橋くんの繊細さも良かった…… でもこれまでいじめられてた子が突然キャラ変してクラスのお笑い担当になるってすごい勇気ですよね。それも良い友人と出会い、お笑いと出会ったからこそ。


個人的にこの映画でいちばん好きな点は、エンドレスが売れるところまでを安易に描いていないことかもしれません。強化合宿を経て2人の気持ちはまた同じところを向くようになったけど、それですぐにうまくいくわけじゃない。最後までやっぱり2人はガラガラの客席を前に漫才をしているという現実の厳しさと、でも目の前のお客さんに全力になっているうちに、いつかその努力が報われるんじゃないかと思わせてくれる甘さのバランスが絶妙だと思います。そして最後のおまけ的な「おみくじHAPPY!」へ。


突然の「おみくじHAPPY!」は先月までの私ならびっくりしただろうけど「映画 少年たち」済なので突然舞台で踊りだしてもまったく驚かない……むしろこれがないと物足りなかったはず! 急にステージ衣裳になるメインキャストの5人はやっぱりシュッとしてかっこいいし、西畑くんだけ五分袖ジャケットで白い腕が見えるところも大正解! いつの間にか流星くんが加わってキレキレで踊っていたり、今よりも線が細い大橋くんが女の子みたいにかわいかったり、後ろで踊るあれは末様!がんばって~~!と思ったり、楽しかったです。

 
この映画が撮影されたのはそんなに前のことじゃないのに、今見ると雰囲気が変わっているメンバーが多いですね。背がのびたり、髪がのびたり、落ち着きがでたり、自信のようなものが身についたり……この映画はきっとこのとき・このメンバーでしか撮れなかった映画だから、当時のみんなの姿がこうして形に残ってよかったね……!と思わずにいられません。これからみんなもっともっと変わっていくし、変わっていっていいんだけど、このときのとびきりのキラキラを見せてくれてありがとう。

 

 

最後に……リチャくんの女装、意外にいけてたよ~!!(言い逃げ)