フランツの末澤誠也さんがすばらしかった話

あけましておめでとうございます。
新年最初のブログは、私の2019年現場納めの感想から始めます。


先月、当日券でリーディングシアター「キオスク」を観劇することができました。

ひとことで言って、本当にすばらしかった!

個人的に2019年に見たお芝居の中でいちばん好きでした。

(まだ今月には兵庫公演もあるのでできるだけネタバレしないように感想を書きますが、少しでも内容を知りたくない方はこの先読まれないことをおすすめします。)

 

 

12月某日、東京芸術劇場。私は観劇は好きですがリーディング形式のものを見るのは初めて。ストーリーの予備知識もほとんどないままに行きましたが、とにかく作品世界に圧倒されました。

 

舞台の上にあらわれる役者さんはわずか5人。主人公のフランツを演じる末澤さん*1 以外は複数の登場人物の台詞を担当されます。この4人の方たちもそれぞれ良くて、岸祐二さんと山路和弘さんはほれぼれするような美声で物語に説得力と厚みを加え、一路真輝さんは華やかな存在感でひときわ目立っていました。上西星来さん*2 は難しい役だったと思うけど、お人形のような美貌だけではない強さが感じられました。

 

そしてフランツ役の末澤誠也さん。
……明るい金髪の末澤さんはもう完全にフランツでした。普段のラジオ*3 やコンサートで聴ける話し声とは当たり前だけど声の高さも発声もぜんぜん違う。トータル2時間を超える上演時間のセリフ(一人称の地の文含む)はこちらが心配になるほど膨大な量だったけど、最後までずっと聞き取りやすく、訴える力があり、何よりもオーストリアの17歳の少年を生きていました。

 

Aぇ!groupでの末澤さんはまずリードボーカルであり、ダンスが華麗でタップダンスも得意という面が注目されますが、お芝居もすごかった…!! 私は末澤さんの舞台を観劇するのは初めてだったけど、今後も役者・末澤誠也の作品は追っていきたいと思ったほど。正直いって、彼に対する見方が変わりました。

 

細かい作品内容はいまは書きませんが、とても考えさせられるストーリーです。ひとつ後悔しているのは原作を全然知らないまま行ったこと。これから行かれる方は、もし余裕があれば原作を読むか、そうでなくても時代背景をざっと頭に入れていくと理解が深くなると思います。なにしろ現代日本とはまったく違う状況下のお話なので。


千穐楽を迎えたらもう一度ちゃんと感想を書きたいと思っています。ああ、兵庫公演に行かれる方がうらやましいし、ショーケースではなくていつか本公演として見たいなーーー!!

*1:いつもは末澤くんとか誠也くんとか好き勝手呼んでるけど今回は「末澤さん」で。

*2:「俳句さく咲く!」家族が見てます!

*3:「関西ジャニーズjrのバリバリサウンド」略して関バリ